革靴ポリ男

靴磨き職人を目指す大学生のブログです。革靴や靴磨きについての記事を書いていくので、良かったらご覧ください。

ポリ男式靴磨き「鏡面磨き後編」

 

あいさつ 

  みなさん、外出自粛期間に退屈していませんか?

 ストレスとか溜まってるんじゃ名ですか?

 そんな状況を覆してくれる魔法のような儀式をお教えしましょう…それは…靴磨きです!心配しないでください、怪しいものではございません。

 もしも、まだ経験のない方がいらっしゃいましたら本当にオススメです。音楽を聴きながらでも、映画を見ながらでもできますからね。

 しかも靴がピカピカになるのって、本当に気持ちいいんですよ。ま、これは磨いた人にしかわからないんですけどね。みなさん?

 

今日のトピック

 みなさん、ポリ男式靴磨き(前編)は読んでいただけましたか?読んでくれた方、ありがとうございます。すごい大変だったと思いますが、少しは役に立つ情報があったかと思います。

 まだ読まれていない方は前篇を読んでから、この記事を読むようにしてください。では今日のトピックですが、題名にもあるように「ポリ男式靴磨き後編」についてです。先にお伝えしておきますが、今回も長くなりますよ?最後まで読んでくれますか?

 では説明に参ります。

 

ポリ男式靴磨き後編

5.ワックスで鏡面磨きの下地作り(別の記事でさらに詳しく書きます)
6.ネル布で鏡面磨き
7.ヤギ毛ブラシでブラッシング
8.ネル布で拭き上げる

5.ワックスで鏡面の下地作り

 鏡面磨きをするにあたって、最も大事な工程だと考えているのが鏡面の下地作りです。もしも靴磨きをされている方の中で、上手く鏡面は光らない方がいらっしゃいましたら原因はここにあります。

 実際に僕は鏡面磨きができなかったので、色々試したり調べたりしているうちに下地に問題があると気づきました。そして、その問題というのは下地が完成していなかった、つまりワックスが十分に乗っていなかったんです。

 だから、鏡面磨きを失敗していたんです。ということで、どうしたら上手に鏡面磨きができるか知りたいですよね?

 わかりました、では細かく説明させていただきます。しかし、説明する前に一つお伝えしたいことがあります。

 もしも初めての方の骨を折るようなことを言いますが、僕の説明を聞いても一回目ではできません。練習してやっとできるようになります、できた人いらっしゃいましたら教えてください。天才です。

では下地作りの手順を説明していきます。「ポリ男式靴磨き」において下地作りは3ステップあります。

ステップ1

 まず初めに、ワックスは乗せていい部分が決まっています。それは心材が入っている踵や爪先です。なぜなら、そこ以外にワックスをのせて鏡面磨きをしたとしても割れてしまって意味がないからです。ということで、下地作りのステップ1を説明していきます。

 ステップ1ではワックスを3回重ねます。しかしここで気を付けて欲しいのが、1回に取る量は指の指紋が見えるほどです。写真を載せたいのですが、指紋を載せると危ないのでお許しください。少しの量を重ねていくというが鏡面磨きの鉄則です。

 そして、鏡面磨きをしたい部分のワックス塗布を3回終えたら逆足にも同じようにワックスを塗布せていきます。塗り終わりましたら、ステップ2に移ります。

 

ステップ2

 ではステップ2を説明していきますが、上に述べた通り片足ずつやるということを忘れないでください。ワックスを時間を置くことで乾燥させながら重ねないと、しっかりとした下地をつくることはできません。

 できる人はプロの靴磨き職人と自負していいでしょう。ということで続きの説明をしていきますが、このステップでは2回塗るようにしてください。

 加えて、ステップ1よりもワックスを多めに取るようにしてください。そうしないと革の表面にワックスがすでに乗っているため、ワックスが上手く塗れないからです。少し多めにしないと、ワックスの層を削り表面にカスのようなものが出てきてしまいまうので気を付けてください。

 そのカスを放置することが大きな問題になるということを、あなたはまだ知らない。(もしもでてきたら、下地を削らないように爪先で取り除いてください。)

 ステップ3

  最後にステップ2でやったことと同じことを繰り返します。すなわち、ステップ1より多めのワックスを取り2回重ねていきます。

 これで下地は完成ですが、正直もっと下地作りやワックスについて書きたいことがあるので、後日の記事を楽しみにお待ちください。ということで、鏡面を磨く工程に入っていくとしますか。

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ワックス下地

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ワックス下地


 

6.ネル布で鏡面磨き

 本当に残念な話なんですが、この工程で失敗するとせっかく愛情込めて作った下地を無駄にすることになります。なので慎重に磨かなければなりません。

 せっかく皆さんが作った下地をダメにしないようにするために、僕なりに詳しく書きますので皆さんも頑張ってください。ちなみに「ポリ男式靴磨き」では、この工程も下地作りと同じように3ステップに分けられます。

 そしてこの工程で必要な道具は、ネル布・ワックス・水です。ネル布をを指に巻き、水とワックスを付け下地を磨いていきます。では手順を説明していきますね。

ステップ1

 最初にお伝えしておきますが、この工程めっちゃ難しいです。水が多くても少なくても、ワックスが多くても少なくても失敗してしまいます。「はぁ、なんじゃそりゃ。」てもっちゃいますよね。でも安心してください,私、ポリ男がベストな分量をお教えします。

覚悟してください、思ってるより少ないと思います。

ではお伝えします。水はちょん。ワックスはもちょんです。

すみませんふざけすぎました、水一滴と、ワックスは下地を作った時と同じくらいです。基本的に、なくなったら水とワックスを足して磨き続けるというが、下地磨きの工程になります。

 しかし、ステップごとに少しずつ違うんです。段階を追って磨かなければ綺麗な鏡面にはなりません。この段階で大切なことは油膜を残す程度に磨くようにしてください。油膜の説明が難しいので下に写真を張っておきますね。

 油膜を作れたら、もう片方の足に移りもう一度作ってください。これでステップ1は完了です。では次のステップに行きますか。

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ステップ1途中経過
ステップ2

 ステップ1ができましたら、正直後は問題ないと思います。ワックスの量を減らして油膜を磨き込んで、油膜を薄くします。油膜が少し残る程度に磨いて下さい。以上!

ステップ3

 ここまで来たら、ワックスは本当に少しだけつけるようにしてください。そして、鏡面から油膜が消えるまで」磨き込みます。それができたら、最後は少しの水で磨き上げてください。これで、ネル布磨きは終了です。

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ネル布終了

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ネル布終了

7.ヤギ毛ブラシでブラッシング

 もしかしたら、ヤギ毛ブラシを聞いたことのない方もいらっしゃるかも知りません。このブラシは馬毛・豚毛に比べて物凄く柔らかいブラシです。このブラシの役割は靴の表面を馴らし、さらに艶に磨きをかけてくれます。

 ではコツを説明していきますが、ブラッシングの仕方は馬毛ともヤギ毛ともちがいます。いやぁ、こういうところに靴磨きの白さを感じますね。このブラシの使い方は、唯一使うときに水を使います。

 そして、水の量なんですが少量を垂らして全体になじませてください。磨くときのコツは、あまり力を加えず表面を滑らすようにブラッシングすることです。

 そうすると、見る見るうちにつやがでてきます。が、もしも水が多すぎたり力が強すぎると、鏡面が荒れて艶がなくなってしまうので気を付けてください。

 ここで悲報なんですが、買いたてのヤギ毛ブラシでブラッシングをしても絶対に光りません。なのでブラシが育つまでは我慢して使い続けてください。

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ヤギ毛ブラシでのブラッシング

 8.ネル布で水拭き

みなさん、おつかれさまです。長かったでしょ?これで最後の工程になります。ネル布を指に巻いて、1~2滴の水を垂らし全体を拭き上げてください。

 靴がピカピカになっているはずです。もしも光ってなくても安心してください、練習すればできるようになります。

できるようになるまで練習してくださいと伝えたほうが正しいかもしれませんけどね。

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仕上がり

 まとめ

ポリ男式靴磨きはいかがでしたか?上手くお伝えできていたら幸いです。もしも分からないことなどありましたら、コメントいただけると幸いです。これからも靴磨きに関する情報を上げていきますので、楽しみにお待ちください。読んでいただいて、ありがとうございました。